日本のニュースでも取り上げられている、フランスにおける燃料税増税などを巡る抗議デモ「Gillets Jaunes (黄色いベスト)運動」。
さて、抗議デモの政治的な詳しい内容はさておき、実際のパリはどんな様子なの?!というのは多くの人がきっと気になるところなのではないでしょうか。 メディアというのは本当に一部の一番激しい部分しか取り上げず、その映像を見ている人の不安を煽るものばかり。 結論からいえば、少なくとも私を含めパリにおける多くの一般市民の生活に支障はありません。だんなはパリ市内南部の我が家からパリ北部郊外までいつもどおり地下鉄(メトロ)に乗って会社に通っていますし、私はいつものようにピラティス教室に通い、スーパーなどで買い物をし、友人とレストランでランチ、ショッピング、カフェを楽しんでいます。 先週末の大規模なデモがパリ市内で行われた日は、左岸にある我が家から右岸にある友人宅に地下鉄に乗って遊びに行きましが、乗った地下鉄がデモの影響で閉鎖された駅を通過した以外はこれといったことはなく。デモのの様子だってテレビの映像で見たくらいですから。 ただし、自分が観光客だったら話は少し違ってきますね。観光に支障をきたしているのは確かです。なぜならば、先週末のデモが行われた場所はシャンゼリゼ通り付近でしたから。シャンゼリゼ通りというのは、パリ市民はそのエリアで仕事をしていたりよほどの用がない以外あまり行かない場所なので(東京都民が滅多に東京タワーや皇居に行かないようなものです)、そういう意味で普段の生活に支障がないと書いただけでして、一般市民だって観光客だって誰だってデモが行われている時にそのエリアに近づくのは避けるにこしたことはありません。 ただ、ここで勘違いしないでほしいのは、ニュースで取り上げられているような車を燃やしたり、店のガラス窓をこわしたり、というのは実際は真剣にデモに参加している人たちではなく、デモに便乗して不満をぶちまける人たちなのです。彼らはしばしばマスクなどで顔を隠しています。危険なのは純粋にデモ抗議をしている人たちではなく彼らです。 マクロン政権は、この抗議により燃料税増税等の決定を延期することにしたようですが、それでもまだ十分ではない、と今週末も抗議デモ「Gillets Jaunes (黄色いベスト)運動」は行われる予定だそうです。そしてそれいに伴い、今回パリ警察はシャンゼリゼ通りの店舗へ休業を呼びかけ、ルーブル美術館は8日(土)の閉館を決定しています。チュイルリー公園も閉鎖されるので園内にあるオランジュリー美術館も閉館するはず。オルセー美術館他多くの美術館も閉館するようです。となると、ほぼ確実にこの周辺の駅も閉鎖となるでしょう。 今回のデモは正式な届けがなく、どこで行われるのかわかりにくいのが特徴です。ただむやに怖がる必要はないと思います。とはいえ当然今週末に外出を予定されている方は、当然上記にあげたエリア(いわゆる観光エリア)には近づかないことをおすすめします。 残念ながら観光客は現地の情報が入りにくいので、デモ当日の外出の際はホテルのフロントでデモが行わている場所や状況、閉鎖駅などを確認するなどするのがよいかと思います。そしてもし万が一どこかでデモらしき集団を見かけたら速やかにその場を離れましょう。観光地を巡るのは楽しいですが、こんな時は住宅街エリアで地元の人に混じってカフェに座ってのんびりとした時間を過ごすのもパリらしい楽しみ方でいいかもしれません。 最後に繰り返しますが、メディアでは大きく騒ぎたてていますが、それはあくまで一部の様子、一部の地域であって、現実のパリは普段の生活が続いています。 *このブログに書いてあることは私見も入っています。最後はご自身の判断で、自身の身は自身で守るものです。なにかあった際の責任は負いかねますのでご了承ください。
by bettyko1
| 2018-12-07 20:46
| パリガイド
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