友人に誘われて、ギメ美術館で行われた銀閣寺国際交流プログラムの一環である「いけばな(立て華)」のワークショップに参加してきました。
講師は慈照寺(通称銀閣寺)花方教授で、無雙真古流の珠寳(しゅほう)さん。無雙真古流は京都銀閣寺で受け継がれている華道の流派で、禅の精神を花の世界に活かしたところに特徴があるようです。 会場へ着くと写真のような準備がすでに整っていて、この日は天気もよかったためかいっそうすがすがしい空気が流れていました。 はじめに講師の珠寳さんからのお話しを聞いたのち、たて方の説明をしながらの実演がありました。彼女の凛とした姿がとても印象的でした。 そして最後に実践です。この流派では剣山は使わず、室町時代に始まったといわれる稲から作ったこみ藁というものを使うのだそうです。 私はこのような感じに仕上げました。花を生ける(あるいは立てる)際は形を追うのではなく、自分自身についた余計なものを取り去り、その花とじっくり向き合い対話をし、目の前の花にしたがう。果たしてそれが自分にできていたかどうか。。。 ↓は珠寳さんが手直しをしてくださった後のもの。ほんのちょっとした挿し位置や角度で表情が変わるのだから不思議です。 せっかくたてた花ですが、このまま持って帰るわけにはいかないので全部バラしました。でもうれしいことにお花は全部お持ち帰ることができました。 我が家には剣山がないどころかちゃんとした花瓶もないので、あるものを代用してフラワーアレンジメント風に飾ってみました。今朝とは全く違う表情になりました。 ところで今回使用した花の中に1つ大きなダリアがあったのですが、興味深いことにフランス人全員はこの大輪のダリアを使用した一方、私も含めた日本人は全員蕾のみを使っていました。ヨーロッパ人と日本人の感覚の違いがでていておもしろかったです。
by bettyko1
| 2012-10-27 07:19
| 茶道(表千家)
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